突然、ベランダからの夜景を見たくなった。
もう住宅街は眠っているけど、どこか光は散見されていて、心を包み込んでくれている気がした。
1人でいる時、自分自身を見つめ直しているつもりだった。
お風呂や、帰り道や、買い物とか。
でも、今はその時に感じていた気持ちとは何かが違うものを感じている。
よくよく思い返すと、帰り道やご飯の買い出しに行く時は音楽を聴いてるし、お風呂はYouTubeを見ているし、1人でいる時も"何か"といつも一緒にいた。
自分が今ともにしているのは、肌寒い気温と闇と散らばっている光だけである。
音楽を聴いていたけど鬱陶しくなるくらい、本当の"1人"になりたかった。
今年は急に環境が変わってしまったから、自分は特に何かに依存する必要があったと思う。
YouTube、昭和ポップス、野球…そのせいでろくに就活をしていないけど、なんだかんだいい思い出になったのかなぁ…。今はわからない。とにかく、自分の中で趣味が目まぐるしく変わった1年だった。
だから、今こうして振り返ってみると、ぐーたら寝てる時間はあっても、本当は心身は休んでいなかったのかな、と思った。
ひたすらうんこちゃんともこうの配信を見て、ヒデキやジュリーや杏里の音楽を聴いて、野球観戦に行きまくってエネルギーを使い果たして…アドレナリンが発動しまくって、終わる度に死んでいた気がする。
特に、野球ではクレカで支払えないくらいグッズやチケットに奮発した。欲しいものがあったらすぐに買った。←これは前と変わらないけど…東京ドームで行ける日があれば行っている。
その時はすごく幸せだったけど、今はなんとも言えない感情になっている。こんなんでいいのだろうか。
もっと冷静に見つめ直したほうがいいのではないか。無限のプレゼントを貰ったままで自分はそれでいいのかな。自分はこの程度の価値の人間なのかな。
………。
辺りを見回しても、日中はひたすら明るく返されるだけだ。でも、夜は返事はしないものの何か自分を包み込んでくれる。表現が気持ち悪いけど、自分の心や頭を撫でてくれている気がする。それでいいじゃん、と。
この時間は自分に味方してくれている気がする。多分。
空にはオリオン座が見える。もうそんな季節か。1番好きだなあ、この時期が。