Bumpin' Voyage

思ったことばんばん。

山川穂高と甲斐野央の話。

ソフトバンクに移籍した山川穂高が移籍して初めて古巣であるベルーナドーム(以下、ベルド)に来た。

前日のSNSで、西武ファンはブーイングするだの、無視するだの、とにかく勝って欲しい、などの話で盛り上がっている。

私自身も、ベルドの雰囲気は異様だろうな…と想像しながら当試合をテレビ録画して視聴したが、やっぱりそうであった。

Xでは西武ファンによる、沢山の山川のブーイング動画がポストされ、実況アナウンサーも言葉を選びながらの中継、西武ファンの著名人や西武ライオンズ関係のアカウントが「この試合は必ず勝つ!」という内容のポスト、、、球場だけでない、確かにいつもと雰囲気が違うタイムラインだった。

そもそも、山川が、一度でもファンに向けてメッセージを伝えていればこんなことにはならなかったと思う。それはFAをしたからとかではない。西武ファンが怒っているのはそこではない。不祥事を起こした時、信じていたのは西武ファンだ。たとえ謹慎中に球団との関係が悪化しても、家族間で解決しても、一仕事人として勤めることをするべきだったのである。自業自得である。私は選手がファンに感謝することを強制する言い方はあまり好きではないが、犯してしまった過ちや、西武ファンに対するケジメをつけるべきではなかったのかと思う。オリックスに移籍した森友哉も、ファン感謝デーの際にスーツ姿で挨拶をしたのに。

それでも山川は西武球団と早く縁を切りたかったのであろう。本当のことは分からないが、ファンのことを考えていないと思われても仕方がない。

山川移籍に伴い、西武に来てくれたのは甲斐野央。佐藤龍世のタイムリーによる1点差をつけて登板した。山川には見逃し三振であったものの、甲斐野はいつもと違う表情をしていたように思えた。制球は乱れ、柳田悠岐中村晃により2点を取られて敗戦投手になってしまった。

甲斐野も特別な感情があっただろう。突然の移籍通告。かつてソフトバンクの優勝にも貢献し、チーム1の「陽キャ」とも言われた。通告された時は1日中号泣していたという。だが、キャンプの時には持ち前の明るさですぐチームに馴染み、ファンからも暖かく迎えられた。その甲斐野に負けがついた。彼はイニングが終わってベンチに戻る時、小さく「ごめん」と呟いて後にした。

私は甲斐野に頑張って欲しい。山川よりも活躍して、西武にもっと欠かせない投手になって欲しい。キャンプに実際行った時、甲斐野はファンに1人残らずサインを書いてくれていた。大勢のファンが押し寄せていたため、1時間は書いていたと思う。投手なのに。気遣いのできる優しい心があるからこそ、一層応援したくなった。

この1シーズンのソフトバンク戦は荒れることが予想されるが、獅子の如く立ち向かって欲しい。

 

今こそ、やる獅かない。

 

#山川穂高 #甲斐野央